こんにちは、身体障がい者のアッシャー木村です。私は視覚障がい(網膜色素変性症)と聴覚障がい(感音性難聴)の2つを合わせ持つアッシャー症候群と呼ばれる難病を抱えています。
しかも数万人に1人という選ばれし逸材です。進行性の病気のため、弱視+難聴の今だから出来ること、伝えることが出来ると信じています。
ここでは、身体障がい者(難聴)として過ごしてきた青年期(高校~大学)にさかのぼってお話致します。青春をゲームが急上昇する時期となり、障がいの話よりもゲームを通じて人間的に成長出来た部分を中心に伝えていきます。
数々の失敗を経験しながらも全国ハイスコア1位をこの手に掴み取るまでの
過程をしばしお付き合いください。
第16語ン
「無慈悲なる闘い&リアル精神攻撃(台パン)」
スポーツにはスポーツマンシップに則ったルールがあります。
例えば、柔道で消極的に相手から
離れていたらどうなるでしょうか?
審判から教育的指導が入り、ペナルティが蓄積します。
もしそのペナルティがなかったとしたら・・・?
実は格闘ゲームの世界ではそのようなペナルティはありません。
正々堂々とフェアに戦うのも良いですし、
ひたすら逃げまくったり
後ろに下がる行動を続けても
相手より体力が多ければ勝ち。
仮に同じ体力でも時間切れになっても
ドローとなり、双方ともゲームオーバー。
(そうなるゲームが多いです)
そこで、下記2つのユーザー層がいるとしたら・・・
①格闘ゲームをスポーツとして楽しむ層。
→上級プレイヤーは憧れの的に。
②格闘ゲームをストイックに勝ちに拘る層。
→どんな手を使ってでも勝てば官軍。
そもそもゲームをやる目的が違うので、相容れない関係となります。
私は前者①でした。
①の客層の多いゲーセン店舗では
逃げ、ハメ、待ちの戦法はフェアではなく
自然と皆の共通の敵になります。
①の層が消極的な戦いに勝つには、
自分もつまらない戦いに強制参加するので
もはや苦痛・苦行と感じるのです。
それで勝ったとしても
皆からヒーロー扱いになりますが
神経を使うので滅茶苦茶疲れます。
ゲームを楽しみに来ているのに
逆に疲れる結果になるとは。。
本末転倒 ですやん!!
以下、集団が団結する方法について
集団が団結する方法には2種類あると考えています。一つは、① お互いを尊重しながら、同じ目標に向かいまとまる方法もう一つは、② 共通の敵を作って攻撃をし、まとまる方法どちらが健全かは一目瞭然で、①の方であると私は個人的には思っています。同じ目標に向かう際には、最大限そのチームにいる人たちの力を活かさなかれば、目標まではたどり着きません。つまり、同じ目標に向かってまとまる方法では、チーム内でのお互いの尊重が必要であり、その根底には、「自分」ではない「チーム」のためという意識が個々に存在しているように思います。ただ、この方法は、その目標(=チームの得)が個人個人の得になるのかが、わかりにくかったり、多くの困難を乗り越えて達成しなければいけないので、非常に難しく、時間もかかるし、手間も労力もかかるものになると思います。②はどうでしょうか。②に関しては、非常に急速に、そして簡単に団結を作ることができますが、非常にもろいのも事実です。特に、自分たちが困難な状況に置かれた時には、ついつい、その原因を自分ではない、「何か」、「誰か」のせいにしてしまいがちです。それが、集団になると、「共通の敵」をつくり、「こうなったのはあの人が悪い」といった環境になり、「そうだ、そうだ。私たちは悪くない。」といって疑似的な団結が起きてしまうのです。そして、多くの場合、自分たちが攻撃されないように、敵を作ることで、「自分が攻撃されないような回避」の思考が存在し、その集団のためではない、個々の「自分」のための疑似的な団結がうまれてしまいます。この共通の敵を作ってまとまる集団は、敵がいなくなると団結できなくなるため、次々と敵を作っていきます。これって、みなさんの中でも少し体験されている方もいるのではないでしょうか。学校でよくある「いじめ」の構造とそっくりなわけです。
引用元:噂、悪口によるマネジメント~共通の敵を作ってまとまる集団の危うさ|新しい医療・健康作りに取り組む「医師経営者」白岡亮平のブログ
私は見たことはないですが、とあるゲーセンでは
相手が好まない戦い方に負けて、ゲームではなく
リアルファイトに持ち込む血の気の多い人もいたようです。
実際にはリアルファイトよりも、台パンという
台をパンチ(叩く行為)も結構ありました。
実は若かりし頃の私もやったこともありますし
やられたこともあります。
#内気な私は、台パンやられるとドキドキします
私はフェアに戦っていたつもりでも、
相手が負けて余程悔しかったのか
見知らぬサラリーマン(出張者らしき人)に
私の椅子を蹴られたこともあります(汗)
現代では時代が変わって、対戦を断ったり、
同じレベルの人同士をマッチングしたりと
メーカー側による配慮がされていますし、
どんな戦い方でも世界大会で優勝すれば、
それは共通の敵ではなく
母国のヒーローとして崇められます。
結果、以前よりも精神攻撃は減り
健全になりつつあると思います。
次回へつづく
【次回予告】アッシャー症候群(USH)に光を照らしておくれよ!
「USH!」「USH!」アッシャー症候群 TypeⅡのアッシャー木村がお送りする
拝敬!パイナップル先輩!!
今回の語りは、非情なるルールによって生まれた
無慈悲な鉄槌スムニダ。
このブログを見ている良い子の君も気を付けるニダ!
次回、第17語ン
「Youはとんかつ派?ならば私のカツあげません!」
人生で大切なことは、ゲームで学んだ。
ちなみに私はとんかつよりも
ロースかつよりも
ヒレかつ派です。
もち、デザートはパイナップルで決まりだね♪
次回も逃さず絶対(ぜってぇ)見てくれよな!