身体障がい者(難聴ゲーマー)時代 その3

こんにちは、身体障がい者のアッシャー木村です。私は視覚障がい(網膜色素変性症)と聴覚障がい(感音性難聴)の2つを合わせ持つアッシャー症候群と呼ばれる難病を抱えています。

しかも数万人に1人という選ばれし逸材です。進行性の病気のため、弱視+難聴の今だから出来ること、伝えることが出来ると信じています。

ここでは、身体障がい者(難聴)として過ごしてきた青年期(高校~大学)にさかのぼってお話致します。青春をゲームが急上昇する時期となり、障がいの話よりもゲームを通じて人間的に成長出来た部分を中心に伝えていきます。

数々の失敗を経験しながらも全国ハイスコア1位をこの手に掴み取るまでの
過程をしばしお付き合いください。

第15語ン
「世界を知れ。人は誰もが師匠なのであるッ!?

行きつけの店舗で常連になると、日々同じ時間に来る客層も

いつもの対戦相手も見えてきます。

私の住む地域では駅前に出ると幾つかのゲーセンが

近くに数店舗あります。

地下へ続くゲーセンは、何だか怖くて行けない雰囲気があったのです。

勇気を出してそこへ赴くと・・・

店内の雰囲気はさることながら目の前のゲーム世界までもが

これまで経験してきたゲーム文化の違いに

カルチャーショックを受けました。

まさに

「井の中の蛙大海を知らず」

その言葉通りだったのです。

自分がこれまで見てきた常識とは全く異なる価値観での

戦略・戦術・立ち回り・技術。

そして暗黙の了解(?)での制約ルール(縛り)。

例えば、必殺技やジャンプもせずに足技だけで戦う独自ルール。

違いに圧倒されて、遊ばずにそのまま外に出ました・・・。

それと同時に自分がまだまだ世界を知らないことに気づかされました。

「我以外、皆我が師なり」

『宮本武蔵』で知られる作家の吉川英治が、その著書の中で記した言葉である。武蔵の言との説もあるそうだが、実際は、吉川氏が好んで使っていたという。この言葉を座右の銘とする人も多いと聞く。

人は一人では生きていけない。

空気があり、大地があり、空や太陽、自然の働きがあってこそ、生きることができている。

食べ物はどこからきたのか。

着ている衣服はだれが作ったのか。

パソコンやスマホは? 靴やバッグは?

見渡せば、身の回りにあるものすべて、自分以外の力が働いていることがわかるはず。

食べ物が身体をつくるように、目にするもの、耳にすることは、言葉や行動の骨格をつくる。

子供たちを見ればわかりやすい。

赤ん坊は身近な親を手本として育ち、やがて周りの大人たちや他人とのかかわり、自然とのかかわり、絵本や遊びの中から学んでゆく。

大人も同じ。

むしろ、それまでの経験から蓄積した知恵や知識が多ければ多いほど、自分以外の何かの力をもらっている。

嫌な人を見て「こうはなりたくない」と思うこともあるだろう。

反対に、素敵な人と出会えば「いいなあ」と憧れを抱くことも。

どちらにせよ、人の振り見て我が振り直せ。

嫌な人は反面教師に、憧れる人はお手本として、自分の言動をチェックする。

人だけではない。

動植物、この大自然そのものがお手本であり、さらには起こる出来事、環境、状況、境遇までもが成長へ導く師となるだろう。

引用元:我以外、皆我が師ななり|日本人として覚えておきたいちからのある言葉

当時はまだインターネットが普及していない時代であり、

地域(店舗)ごと育ってきた文化がありました。

対戦が盛り上がっている店舗では全体のレベルも上がり

また、そこの上手い人たちが作り上げてきた戦略がありました。

しかしながら、そこまで流行っていない店舗でも

他の人とは着眼点が異なる独自に作り上げた戦略があったのです。

この辺りがネットがない時代において、一番の醍醐味でした。

私は行きつけのゲーセンに戻り、

早速新しい考え方、異なるスタイルを取り入れて

練習に励む日々を過ごしました。

次回へつづく

【次回予告】アッシャー症候群(USH)に光を照らしておくれよ!

「USH!」「USH!」アッシャー症候群 TypeⅡのアッシャー木村がお送りする

拝敬!パイナップル先輩!!

今回の語りは、インターネットが普及した現代では

見ることのできない体験です。当時の情報源は

ゲーム専門誌か地域独自に開発した戦略のみでした。

次回、第16語ン
「無慈悲なる闘い&リアル精神攻撃(台パン)」

人生で大切なことは、ゲームで学んだ。

今年の日本ではゲームのプロゲーマーを認定する

eスポーツ化が活発になりました。

昔はスポーツと言えるような爽やかな試合と裏腹に

観客がブーイングを起こす試合も中にはあったのです。

悔しい時にはドライフルーツ(パイナップル)を

噛みしめて涙をこらえるべし。

次回も逃さず絶対(ぜってぇ)見てくれよな!

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