【聴覚障がい者向け機器】卓上対話支援システム「comuoon(コミューン)」

ここでは、私が気になる障がい者向けの福祉用具や

福祉機器について紹介していきます。

こんにちは、身体障がい者(弱視&難聴)兼ITエンジニアのアッシャー木村です。

以前、ミライスピーカーという機器を紹介しました。

ここでは、私が気になる障がい者向けの福祉用具や 福祉機器について紹介していきます。 こんにちは、身体障がい者(弱視&難聴)兼ITエン...

ミライスピーカーはどちらかと言うと

価格がリーズナブルなのが良いですが

置き場所が限定され、企業向け用に

近い製品でした。

今回のComuoon(コミューン)は

特に個人向けにフィットした製品です。

まずは下記の映像からご覧ください。

▼Comuoon製品

Comuoon(コミューン)の特徴

主な特徴として、以下4つあります。

新しいカタチの対話支援機器

聴こえに悩む人が自ら工夫するのではなく、話す側から聴こえの改善に歩み寄る逆転の発想から生まれた対話支援機器である!

本当に聴き取りやすい音

「本当に聴き取りやすい音」とは、大きな音ではない。

本器はマイクからの音を明確に分解し、聴き取りやすいクリアな音へ変換する!

耳にまっすぐ届く「強い指向性」

通常のスピーカの場合は拡散しながら伝わりますが、本器は卵形状にすることで音の拡散を防ぎ、指向性を高めることで聴こえやすさを飛躍的に向上!

音声を脳まで届ける「音声信号処理」

音声を信号処理する際に高精細かつ自然な音質を実現する事により、脳を聴き取ることだけに集中させず、負荷を軽減!

それだけではなく脳科学的にも本器の有用性を評価する研究成果も発表されているほど!!

論文タイトル:

Neuromagnetic evaluation of a communication support system

for hearing-impaired patients

著者:

Kei Nakagawa, Shinichiro Nakaishi, Takeshi Imura, Yumi Kawahara,

Akira Hashizume, Kaoru Kurisu, Louis Yuge(責任著者)

掲載雑誌:

米国神経学関連誌 「Neuroreport」 Volume 28 (Issue 12)

Comuoon(コミューン)のメリット

何と言ってもその種類の豊富さが一番に挙げられます

  • Comuoon Mobile — 電源がない場所(外出先)でも使用できるバッテリータイプ
  • Comuoon SE — 卓上(定位置)に置くマイクに向かって話しかけるタイプ
  • Comuoon Connect — ワイヤレスのマイクで動きながら話すことができるタイプ
  • Comuoon Connect Type TV — テレビの音声を聴こえやすくする視聴支援タイプ
  • Comuoon Connect Type PC — パソコンの音声を聴こえやすくする視聴支援タイプ
  • Comuoon — 初代Comuoonとなるが、アウトレット・リユース製品としても使用可能

これだけの選択肢の幅があるのは良いですね。

限定したシチュエーションで選ぶのも良し!

卓上型で汎用的に使用するのも良し!です。

また形状がスピーカーらしかぬ卵形なのもGood Designですね♪

開発当初はよくあるスピーカー型だったそうですが、相手からスピーカーを向けられるストレスになったらしく、威圧感やストレスを与えない柔らかい印象のデザインを追求したそうです。

私が特に推したい機器は

Comuoon Mobileです。

卓上型と比べると性能は

若干劣るかもしれませんが、

何と言っても持ち運びできる

利便性には何物にも代えられません。

健聴者目線ならば、Comuoon Connectが良さそうですが、聴覚障がい者目線で捉えると、やはり持ち運びが出来ていつでもコミュニケーションが図れるComuoon Mobile一択な気がしますね。

Comuoon(コミューン)のデメリット

推し機器であるComuoon Mobileに限定して述べます。

初めに注意事項がありました。

WiFiやBluetooth機能で用いる無線2.4GHz帯域を利用していると干渉する可能性があるとのこと。スマホのBluetooth機能をオフにしたり、モバイルルーターから数m 離す必要がある。

なので、Bluetooth機能との併用は避けなければならない。

公式では特に明記されていなかったのだが、電子レンジ等の機器も影響を受けるハズです。

一度使用シーンを想像して影響がないか注意しましょう。

そして、持ち運びで気になるのはバッテリー性能ですね。


<本体>

充電時間:約3時間(急速充電時)
連続再生時間:約4時間

<マイクトランスミッター部>

充電時間:約5時間
持続時間:約8時間
最大通信距離:見通し10m


本体の連続再生時間が約4時間と聞くと少ないかもしれません。説明動画でもありましたが、音声入力がない場合はオートオフでバッテリーを節約する工夫がなされています。

しかしながら使用者の用途や利用シーンによっても個人差があることでしょう。

ヘビーユーザーならば、いっそのこと2台持ちも検討してみては如何でしょうか。

なお、公式サイトに記載している

製品仕様は下記である。

【本体】
電源   DC5V ( USB ) / DC3.7V (Li-Po BATT)
出力   1.7W (8Ω @ 10% T.H.D)
ひずみ率(THD+N)   0.2%以下 1W出力時 (8Ω)
S/N比   80dB以上 (A-weight)
伝送方式   非圧縮伝送 fs=32k / 44.1k / 48kHz
充電電流   100mA / 400mA / 800mA (自動切替)
充電時間   約3時間 (急速充電時)
連続再生時間   約4時間 (トーンバースト信号入力 / 0dBfs / 3%歪み時)
保存温度   -5℃ 〜 50℃ (1ヶ月以内)  -5℃ ~ 35℃ ( 3ヶ月以内 )
動作温度   0℃ ~ 45℃ (60℃ ただし放電時のみ)
外形寸法   94mm (W) × 94mm (D) × 125mm (H)
 
 

【マイクトランスミッター部】

マイク入力   ∅ 3.5 mm 3極ミニジャック
外部IF   Micro B-USBコネクタ (リチウムポリマー電池充電用)
伝送方式   2.4GHz デジタル無線
最大同時使用台数   4台
最大通信距離   見通し約10m (環境により異なります)
保存温度   -5℃ 〜 45℃
動作温度   5℃ 〜 35℃
バッテリー / 持続時間   3.7V 1,020mAh リチウムポリマー電池 / 約8時間 (満量充電時)
充電時間   約5時間
外形寸法   100mm (W) x 60mm (D) x 20mm (H)
質量   56g
 

オススメしたい利用者

製品の選択肢が多いことから、様々な話し手側と聴き手側で選ぶ製品が異なりますね。例えばセミナー講師ならば、動きながらComuoon Connect も良いし、一人でPC動画や音楽をじっくり楽しみたいならばComuoon Connect Type PCを選択できる。

もちろん相手が聴覚障がい者でなくとも、健聴者向けにもより一層聴きやすくする声のバリアフリーを実現するのも良いでしょう。

気になるお値段ですが、月々レンタル費用3,500円~です。

特に18歳までの学生を対象に毎月10組限定で30%割引 で購入可能なのでそれも加味しながらご検討ください。

ただし、万人に効果がある訳では

ないようなので、一度レンタル等で

視聴して効果を実感してからにしてください。

公式サイト:ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社

皆にシェアしよう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする