ここでは、私が気になる障がい者向けの福祉用具や
福祉機器について紹介していきます。
こんにちは、身体障がい者(弱視&難聴)兼ITエンジニアのアッシャー木村です。
難聴者には補聴器や筆談、手話などの
聞き手側に合わせたコミュニケーション方法が
これまで取られていました。
しかしこちらは話し手側から難聴者へ
寄り添う製品「ミライスピーカー」です。
▼ミライスピーカー
ミライスピーカーの特徴
高齢者が集まる中で、出てきた謎が
「蓄音機の音は聞こえやすい・・・」
通常のスピーカーと蓄音機の
差は一体何なのか?
よく見れば蓄音機には
ラッパ部分の「曲がり」がある・・・
そんなヒントから生まれたのが
ミライスピーカー。
通常のスピーカーは
平面の振動板によって放出するが、
こちらの特徴は振動板を湾曲させることで
音のエネルギーが減衰しにくく
遠くまで届く独自の特許技術を用いている。
音量を上げなくても
健常者・難聴者ともに聴こえやすい
「音のバリアフリー」環境を実現する優れモノ。
ミライスピーカーのメリット
私の考えるメリット、デメリットを述べてみる。
まず、リビングでの利用シーンが当てはまる。
私が実家に帰省した際に耳の遠くなった両親が
見るテレビの音量はデカい。
しかも年々8%増量中の感覚である。
そんな高齢者と見る音量の問題も
解決が見込まれ、家族間がギクシャクせずに
安泰なリビング環境が過ごせる。
主に企業や自治体にて導入されているが、
個人向けにもレンタル製品がある。
月々2,980円(税抜)と比較的
リーズナブルなのが嬉しい点である。
この類の機器は価格数十万することが多いので
良心的な価格設定と言えるだろう。
ミライスピーカーのデメリット
始めに場所が限定されることだろう。
従来のスピーカー製品と同様だが
リビングやAC電源がある場所に限られる。
両親などの高齢者や自分のような難聴者には
場所限定も有り難いが、場所問わず
音のバリアフリーを実現できると
多くの方々とコミュニケーションが取れるので
それが実現出来たら大変嬉しい。
ミライスピーカー導入企業
日本航空、西武鉄道、野村證券、第一生命、
りそな銀行、帝国ホテル東京など
今後も導入する企業や自治体は
増えていくだろう。
なお、公式サイトに記載している
レンタル製品仕様は下記である
【CURVY】
●音の再生方式:曲面サウンド+ノーマルサウンドのハイブリッド構成
●パワードスピーカー:デジタルアンプ駆動(曲面サウンド30W+ノーマルサウンド20W)
●マイクアンプ内蔵:マイクが接続できます(マイク入力感度切り替え付き)
●AUX優先切替機能:LINE入力時、AUX入力があると割り込み機能が働きます
●入力:・LINE RCA 感度:150mV/入力インピーダンス:47KΩ ・AUX 3.5mm PIN(ステレオ)
感度:150mV/入力インピーダンス:47KΩ ・MIC 3.5mm PIN(モノラル) マイク感度:Hi-Low切替/入力インピーダンス:600Ω
●周波数特性:200Hz〜15KHz(総合特性)
●サイズ:W:138mm H:250mm D:250mm 外形曲面形状
●重量:3.2kg(ACアダプター込 3.7kg)
●電源:ACアダプター AC100V(PSE対応)
●消費電力:動作時 60W Max/スタンバイ時 1W
●付属品:オーディオケーブル 1.5m(RCAピン端子 ? 3.5mm ステレオミニピンジャックプラグ)【BOXY】
●音の再生方式:曲面サウンド+ノーマルサウンドのハイブリッド構成
●パワードスピーカー:デジタルアンプ駆動(曲面サウンド20W+ノーマルサウンド20W)
●入力感度:LINE 3.5mmPIN(ステレオ)
感度:1V/入力インピーダンス:10KΩ
●周波数特性:200Hz〜15KHz(総合特性)
●サイズ:W:142mm H:260mm D:270mm
●重量:3.4kg(ACアダプター込 3.9kg)
●電源:ACアダプター AC100V(PSE対応)
●消費電力:動作時50W MAX
●付属品:オーディオケーブル 1.5m 2本
(3.5mmステレオミニピンプラグ ? 3.5mm ステレオミニピンジャックプラグ・RCAピン端子 ? 3.5mm ステレオミニピンプラグ)
オススメしたい利用者
一般家庭ならば、リビングでの
テレビや音楽での利用だろう。
耳の遠い方とのテレビ音量問題は
補聴器をしている方なら
トランスミッターという送信機を
用いて補聴器側で問題対処する方法もある。
しかしながら、補聴器使用まで至らない
高齢者と健聴者が一緒に楽しむには、
オススメしたい製品である。
ただし、万人に効果がある訳では
ないようなので、一度視聴して
効果を実感してからにしよう。