こんにちは、身体障がい者のアッシャー木村です。私は視覚障がい(網膜色素変性症)と聴覚障がい(感音性難聴)の2つを合わせ持つアッシャー症候群と呼ばれる難病を抱えています。
しかも数万人に1人という選ばれし逸材です。進行性の病気のため、弱視+難聴の今だから出来ること、伝えることが出来ると信じています。
ここでは、身体障がい者(難聴)として過ごしてきた青年期(高校~大学)にさかのぼってお話致します。青春をゲームが急上昇する時期となり、障がいの話よりもゲームを通じて人間的に成長出来た部分を中心に伝えていきます。
数々の失敗を経験しながらも全国ハイスコア1位をこの手に掴み取るまでの
過程をしばしお付き合いください。
第19語ン
「消えた少年Uと空白の3時間半!!」
それはとある休日のこと・・・
ごく平凡な日常の1ページ。
世界は雲一つない快晴の青空
燦々と降り注ぐ陽光がまぶしい。
そんなキラキラと輝く陽射しの中で
昼下がりに1人の若者の家へ4名が集まる。
流行りのカードゲームをやるために
道中で立ち寄ったカードショップ店で
購入した数個のブースターパックを
俺は祈るように開封する。
ー——-
「たのむ。こいっ!!」
「イェーイ。俺めっちゃいいレアカード引いたぜ!」
「あちゃー。外れだ・・・」
パックを開ける度に、ため息をついたり
歓喜の声を漏らしたり、カードの品定めに
忙しく一喜一憂していた。
皆は高校の友達とゲーセンで知り合った
メンバーで今日は仲間達と共に腕を競い合う日だ。
やや遅れて3名がやってきた。
先発メンバーがもうカードゲームに夢中になり
各々が工夫を凝らして組み上げたデッキを使い
巧みな戦術を披露して盛り上がっている最中だ。
「みんな揃ったか?」
「今度は時計回りに相手を変えて対戦しようぜ。」
「あれ?友達Uだけ、まだ来てないのか・・・」
集合時間に一人だけ来ていない
友達Uが気がかりだったが、
いつも待ち合わせ時間に遅れて来るので、
今日もそうなのだろうと僕は思っていた。
・・・・・・
30分を過ぎた頃だろうか。
まだ友達Uが来ない。
家に電話してみたが、友達Uの親曰く
1時間以上前に家を出たとのこと。
当時はまだ携帯が普及していない時代。
連絡手段はポケベルが主流だったが、
生憎(あいにく)持ち合わせていなかった。
どこか寄り道をしているのかもしれない。
2時間経過・・・
3時間経過・・・
何か事件にでも巻き込まれたのだろうか?
僕は「遅いなぁ」と言いながらも
(・・・嫌な予感が頭をよぎる)
最悪の事態については胸騒ぎしていたものの
それを声に出す者はいなかった。
彼を心配してか次第に口数が少なくなり、
しばし重苦しい空気が流れていた頃・・・
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
そこには憔悴しきった顔の友達Uが立っていた
「一体、何があったん?」
以下、負けず嫌いについて
本当は「負け嫌い」「負けじ魂」が正解
そうなんです。
「負けず嫌い」だと、「負けないことが嫌い=負けるのが好き」という意味になってしまうんです。
ですから本当は、「負け嫌い」が正解。
「負けじ魂」という表現も正解です。
負けず嫌いは、時代とともに変化した現代語と言えるでしょう。
短所は「見栄っ張り」「迷惑をかける」など
負けず嫌いは、どちらかと言うとネガティブな意味合いで使われますよね。
次のような短所があるからです。
- 負けを受け入れられない
- 人のアドバイスを素直に聞けない
- 見栄っ張り
- ライバル心を抱きやすい
- 人に迷惑をかける
- 人間関係を壊しやすい
負けを受け入れられなかったり、見栄っ張りだったり。
持ち前の勝ち気な性格が裏目に出ると、人間関係に支障をきたす原因になります。
長所は「諦めない」「粘り強い」など
その一方で、負けず嫌いには長所もあります。
具体的には次のとおり。
- モチベーションが高い
- 決して諦めない
- 粘り強い
- 努力を厭わない
- 結果を出す可能性が高い
- リーダーシップがある
常にモチベーションが高く、結果が出るまで諦めずに努力し続けるので、知らぬ間にリーダーになることも多々。
負けず嫌いな性格をうまく生かせば、仕事や恋愛で望むような結果が得られるでしょう。
負けず嫌いの心理
次に、負けず嫌いの心理を紹介しますね。
あらゆる場面で闘争心がかりたてられるのは、次のような心理があるからです。
- 人に負けたくない
- 勝負事が好き
- 周囲を見返したい
- 1番じゃないと不安
- 自尊心が低い
- 常に成長していたい
- 高い壁に挑戦せずにはいられない
- ライバルがいると燃える
人と競争しているときに、生きている実感を得られる人もいるでしょう。
また、自尊心が低いせいで、常に1番じゃないと不安だったり、過去のトラウマによって「周囲を見返したい!」と強く思っている場合もあります。
できれば負けず嫌いな性格を上手に生かしたいところですが、不健康なエネルギーになることも少なくありません。
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時は遡(さかのぼ)り、
お昼の駅前は人群れで賑やかだった。
その中でゲーセン店に入る一人の少年がいた。
少年Uである。
まさに
「Uは何しにゲーセンへ?」
そんなナレーションが聴こえてきそうな
1シーンである。
・・・
・・・・・・
何やら待ち合わせの時間にはまだ早いため
ワンコインで時間を潰そうとしていたとのこと。
彼の遊ぶゲームは、そこの店ではブームが過ぎており
休日の昼間から遊ぶ者は稀であった。
しかしながら、その日は何かが違っていたようだ。
珍しく5人グループがやってきたのだ。
以下、「」内のセリフは、全て少年Uの想像である
*****妄想台詞劇場*****
「お、珍しく遊んでいるガキいるぞ」
「使用キャラは〇〇か・・・。格好のターゲットだな。」
「雑魚狩りは良くないぞ~(笑)」
ニヤリとした(であろう)彼が対戦に挑んできた。
少年Uは相性の悪いとされる相手キャラで
乱入されたが表情1つ変えなかった。
数分後、
「何負けてんだよww」
「あー、今のは手加減しすぎた。」
「ちゃんと狩れよー。」
「俺にもやらせろw」
数十分後・・・
「肝心なところで、髪が目に入ったw」
「うはwその長髪切れよwww」
「今日調子悪いから、もう行こうぜwww」
騒々しいグループは去っていった。
対戦ゲームの中で相性の悪い組み合わせはある。
考えなしに強い行動さえすれば勝てるのだから
今回も分が悪いとされていた。が、、、
それは中級者同士レベルでの話である。
上級者ではきちんと対策を立てており、
結果的に五分以上に戦えるとされている。
少年Uが画面に目を移すと
とあるメッセージが飛び込んできた
Here Comes A New Challenger!
乱入者だ。
対戦を申し込まれたのである。
ふと反対側の台を見ると先程とは
別の4名グループがいた。
「さっきの若いの随分と連敗してたなw」
「アニキ。俺らが敵討ちッスね!」
「うむ。報復だ。やれ」
こちらのグループはキャラ相性ではなく
メインの持ちキャラ使用のようだ。
数分後、
「アニキ。このガキ強いッスよ!」
「うむ。ガキの使いやあらへんで!か。」
「アニキ。何しんみりしてるんすかw」
数十分後
「アニキ。もう夢みたいな強さッスよ!」
「うむ。夢がMORIMORIだな。」
「アニキ。続きは夢でww」
こうして第2グループならぬ
第2Waveが去っていった。
待ち合わせの時間はとっくに過ぎているし
これで終わりか、と思いきや最初のグループが
戻ってきたのである。
「俺の鬼ソニックブーム凄かったろw」
「おかげでだいぶ体温まったww」
「あれ?まだやってたのかよwww」
数十分後
「ボタンの効きが悪くて負けたw」
「さっきの連中が壊したに違いないww」
「俺ら本調子なら負けないのにさーwww」
****妄想台詞劇場(完)******
グループ単位で
はひふへほ~&カムバックしてきて
長い長い一日だったようだ。
~ Never Ending Story ~
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「・・・」
「一体何があったん?」
僕はもう一度友達Uに訊いた。
彼の話を纏めるとこういうことらしい。
- 軽く時間を潰すつもりだった
- 見た事ない数グループが乱入してきた
- 遠征者かもしれないから、我が地域のレベルが低いと思われたくなかった
- 時間を気にしてたが、負けるタイミング失った
- 100円で3時間半ずっと対戦してた
100円で3時間以上も
遊べるなんて羨ましい限りだ。
ふとある疑問が湧いた。
「結局、何連勝したん?」
・・・
87人抜きしたってよ。
しかもメインキャラではなく
サブキャラ使用で。
僕は単純にゲームが上手い彼が
羨ましかった・・・(遠い目)
「あーぁ。今日も外はいい天気だなぁ。」
見渡す限りの清々しい青空から変わり
夕刻のオレンジ色の優しい陽射しが
僕達を暖かく、そして温かくも包んでいた
次回へつづく
【次回予告】アッシャー症候群(USH)に光を照らしておくれよ!
「USH!」「USH!」アッシャー症候群 TypeⅡのアッシャー木村(Usher Kimura)がお送りする
拝敬!パイナップル先輩!!
今回の語りは、小説風に書いてみました。
何しろ初チャレンジなので、
至らぬ表現があるかもしれません。
あしからず・・・。
え?少年Uは誰かって??
もし私ことアッシャー木村だったなら
イニシャルAになると思いますよ・・・
次回、第20語ン
「全国への道。超絶怒涛の予選を勝ち抜け!!」
人生で大切なことは、ゲームで学んだ。
待望の全国大会予選に
参加した経験を伝えていきます。
台湾で定番の名物お土産
「パイナップルケーキ」を頬張りながら待て!
次回も逃さず絶対(ぜってぇ)見てくれよな!