こんにちは、身体障がい者のアッシャー木村です。私は視覚障がい(網膜色素変性症)と聴覚障がい(感音性難聴)の2つを合わせ持つアッシャー症候群と呼ばれる難病を抱えています。
しかも数万人に1人という選ばれし逸材です。進行性の病気のため、弱視+難聴の今だから出来ること、伝えることが出来ると信じています。
ここでは、身体障がい児として過ごしてきた幼少期の頃からさかのぼってお話致します。物心ついた時には既に補聴器と共に生活をしていたので、覚えている記憶の範囲でとなることをご了承ください。
第8語ン
「コレが身体障がい児の伝家の宝刀だッ!」
ここでは、身体障がい児(難聴)ならではの得したこと、メリットをお話したいと思います。
まずは補聴器の存在で興味津々であること。
よく同級生から僕も補聴器していたい!とかで試着(試聴?)することはありました。
それにより最初の掴み、話すきっかけは出てくるでしょう。
障がい者であること、を見て弱い人だ・・・と下に見る人がいる一方で
弱い人だからハンディがあるから助けてあげなきゃ・・・と思う心優しい人もいます。
そういうお友達を大事にしていきましょう。
困ったときには手助けしてもらう機会が多いです。
私の場合は小学校中学年が一番のモテ期でした(笑)
健常者と障がい児が共にするクラスでは
担任の先生にも気にかけてくれると思います。
そして学級だより等で、自分の障がいを題材にした作文が掲載されやすいです。
私も何度か掲載されました。僕の宝物として補聴器を題材にしたり、
尊敬する人としてヘレン・ケラーを挙げたりしました。
当時はまさか自分がヘレン・ケラーと同じ様に聴覚障がいと
視覚障がいもあわせ持つようになるとは夢にも思いませんでした・・・(汗)
やっぱり先生としても当事者目線から見た内容は、貴重な物だと思いますし
同じクラスの健常者にも知ってもらいたいと多少優先的に載せていたと感じます。
今の時代ならネット上でも参考情報があるので、書き方のヒントは出ています。
障がいを抱えているお子様を持つお母様も我が子から作文の内容について
相談されたら、障がいをポジティブに捉えた作文を提案してあげてください。
仮に掲載されると友達のお母さんにも感動した!と言われ褒められます。
幼少期に第三者から褒められる数少ない貴重な経験です
以下は参考情報です。
愛媛県難聴児を持つ親の会会員で、前松川会長の娘さん心優さん(補聴器)の作文が、愛媛県人権擁護委員連合会長賞に選ばれました。
現在中学1年ですが、自分の聴覚障がいについてのことや友達とのコミュニケーションなど、いままで学校で経験した事を『心のバリアフリー』と題して書かれています。
愛媛の栗林会長、松川さんご本人にもご了解をいただき、掲載させていただいております。
これから就学を迎えるお母さん、そして就学真っ最中のお母さん、子どもたちの気持ちを理解するためにもぜひお読みください。
健常者と障がい児の双方にとって学ぶことは多々あります。
些細なことでコミュニケーションが上手く取れなくて、「●●してって言ったでしょ!!」と
仲良かったお友達も離れていったこともありました。
一口に障がいと言っても程度やそれを取り巻く環境も全然異なるので
私の事例はあくまでも一例にしか過ぎないのですが、
健常者には経験できないことを私たち身体障がい児は
酸いも甘いも味わうことができます。
考えるきっかけを多く与えてくれるその障がいは
健常者よりも心を豊かにしてくれます。
障がいを受け入れて数々の試練を乗り越えた先には
健常者よりも強く生きる人生が必ずあります。
私と共に障がいを生涯パートナーとして付き合い
未来をエンジョイして行きましょう!!
次回へつづく
【次回予告】アッシャー症候群(USH)に光を照らしておくれよ!
「USH!」「USH!」アッシャー症候群 TypeⅡのアッシャー木村がお送りする
拝敬!パイナップル先輩!!
今回の語りは、これまでは自己紹介を兼ねた体験談メインでしたが、
ようやくポジティブなメッセージを出せたかなぁと思う。。
次回、第9語ン
「補聴器の天敵!それは・・・トランキーロ!焦んなよ」
あら奥さん。お待ちなさいな。
そのパイナップルはまだ早いですよ。
食べ頃になるまで、熟するまで、根気よく待ちましょう。
そうしたら甘くて美味しいパインが迎えてくれるゼ!!
次回も逃さず絶対(ぜってぇ)見てくれよな!