身体障がい児(難聴)時代 その7

こんにちは、身体障がい者のアッシャー木村です。私は視覚障がい(網膜色素変性症)と聴覚障がい(感音性難聴)の2つを合わせ持つアッシャー症候群と呼ばれる難病を抱えています。

しかも数万人に1人という選ばれし逸材です。進行性の病気のため、弱視+難聴の今だから出来ること、伝えることが出来ると信じています。

ここでは、身体障がい児として過ごしてきた幼少期の頃からさかのぼってお話致します。物心ついた時には既に補聴器と共に生活をしていたので、覚えている記憶の範囲でとなることをご了承ください。

第7語ン
「いじめ思考は維持する意地めな羽交い絞め。」

聴覚障がい児であると外見で分かりやすいものが、補聴器です。

小学2~3年の頃でしょうか。学校帰りに校門を出るか出ないかのところで

小学高学年の上級生2人に給食着を入れる白い巾着袋で顔面を叩かれました。

交互に数回、巾着袋の遠心力で叩かれて泣かされてました。

全く面識のない上級生からの暴行だったので、不条理な世の中でした。

いじめる側からの施行はおそらくですが、補聴器等の特徴により

差別意識、あるいは自分よりも立場が弱いと判断して行動に起こしたのでしょう。

今回はいじめる側の立場で考えます。

◆いじめを理解するための2つのキーワード

たとえば、「置き換え」という防衛機制が考えられます。これは、ある対象への感情を、他のものに向けることです。つまり、いじめる子がいじめられる子に向けている怒りは、本当は別の人に向けたい怒りだということです。怒りをその人に向けられないから、たやすく攻撃できる相手に置き換えて、八つ当たりをしているわけです。

また、「補償」という防衛機制も考えられます。これは、劣等感を他の優越感で補おうとする防衛機制です。誰かをいじめれば、優越感を得られます。本来はいじめではなく、他のことで優越感を得たいのに、それが無理だと感じているので、いじめによって優越感を補っているわけです。

こうした防衛機制は、誰の心にも無意識に生じるものです。そのため、「いじめ」とまではいえないような、小さな八つ当たりや自慢、ひやかしなどが、小さな子どもの間でもよく起こっています。

しかし、相手を深く傷つけ、ましては自殺に追い込むほど行動がエスカレートしてしまうのは、いじめる側に相当に強い怒りやわだかまりがあるのと同時に、その気持ちが見過ごされ、真剣なかかわりが得られないこと、また同じような鬱屈を抱えた仲間が集まり、集団極性化していく過程が見過ごされているという、環境の問題が大きいのではないかと思います。

引用元:「いじめる子」がいなくならない本当の理由 |All About

後日に数回同様のことがあり、クラスメートの目撃者がいて、

その同級生の親が出てきて学校や自分の親とも話し合って解決に至りました。

その二人から直々に謝られたような気がしますが、面識ないのではっきり覚えていません。

もう1つエピソードを話します。

クラスのいじめっ子がおり、そのターゲットは私ではなく友達だったのですが、

おふざけの延長でプール見学していた私の背中を押してプールに落とされたこともあります。

その二人(いじめっ子といじめられっ子)が私の家でかくれんぼして遊びました。

二人が帰ったあと、兄の机の引き出しからお年玉がないことが判明。

後日疑いのある二人を家に呼び出すことになります。

本人たちもその件だと気づいていたのでしょう。

盗ったお金を持ってきていました。

いじめっ子が正直に白状してお金を返したのですが、私の母親の対応は

反省しているのを見てだと思うのですが、叱るわけではなく、その反省を認めて

信頼して逆に1000円を渡すという対応をしました。

そのあとに二人と遊ぶのですが、そんなお金を受け取れないと思ったいじめっ子が

近所のゲームショップでドラクエのペンケース(800円くらい?)を私にくれました。

この日を境に彼の私に対する対応がガラリと変わりました。

ハグされたり、ほっぺにチューされたり(苦笑)

いろんな人からの断片的な情報を纏めるといじめっ子の親はシングルマザーで

あまり家にいなくて、しかも皿を投げてきたこともあったそうです。

どこまでのレベルかは不明ですが、少なくとも家庭環境が

上手くいっていなかったと思われます。

そんな中で私の家に来た時にはまた理不尽に(?)怒られることを

覚悟していた矢先に思いがけない1つの愛情を私の母親から

感じ取り、それが心に響いたのだと推測しています。

もし響いていなかったのなら、お金を自分の為に使うだろうし、

また私を金づるとして利用することもあり得たハズです。

全てがこのケースに当てはまるとは言いませんが、いじめる側をも

救えるヒントが隠されているのかもしれませんね。

次回へつづく

【次回予告】アッシャー症候群(USH)に光を照らしておくれよ!

「USH!」「USH!」アッシャー症候群 TypeⅡのアッシャー木村がお送りする

拝敬!パイナップル先輩!!

今回の語りは、いじめ問題について取り上げました。

次回、第8語ン
「コレが身体障がい児の伝家の宝刀だッ!」

ネガティブな引っ込み事案でも輝けるポイントがありました。

身体障がい児の身体障がい児たる所以である。

待ち遠しいアナタは、100%パイナップルジュースを飲んで気長に待とう。

次回も逃さず絶対(ぜってぇ)見てくれよな!

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