水谷隼選手と同様に私も球が見えないです。
つまり、視覚障がい者である私と同じ病名の可能性があるのです。
こんにちは、身体障がい者(弱視&難聴)兼ITエンジニアのアッシャー木村です。
卓球界の第1人者であり、トップランナーとも言うべき水谷隼選手が目の異変について胸の内に秘めた複雑な心境を打ち明けてくれました。
その内容は・・・
「球がほとんど見えない」
ということです。
かなりショッキングな告白ですね・・・
「球が見えない」とは?
本人曰く、「特定の条件」の時に限り、見えないと話しています。つまり普段なら球は見えているのです。
問題となる特定の条件とはいったいどういうことなのでしょうか?
それでは水谷隼選手の語る特定の条件について紐解いていきましょう。
特定の条件について
インタビュー記事ではこのように語られています。
自分の目の症状について「日常生活に支障はない。でも“特定の条件”になった時に球がまったく見えない。つまり、卓球台の周囲が暗くて、台にだけ白い光が当たっている。そして周囲が電光掲示板で囲われている場合、ほとんど球は見えていません」と明かす。
台にだけ白い光(スポットライト)が当たる状況
下記の画像は全日本卓球選手権大会決勝のワンシーンです。
格闘技のように演出で卓球界を盛り上げるための照明ですね。
さすがにこの照明のまま試合はしませんが、それでも普段と異なる(薄暗い)環境での試合運びとなります。
コチラは大会決勝の様子(実際の明るさ)です。
観客席の照明を落として試合が行われます。特に決勝のような大舞台になればなるほど、この環境下で試合しなければなりません。
ちなみに視覚障がい者である私もこの明るさでも見えにくくなりますし、「球が見えない」のも共感できますし満足に力を発揮できません。
LED電光掲示板の影響で球が消える
水谷隼選手は具体的に、このように話されています。
「まず相手がボールを構える。その時に(掲示板と)かぶって、フッっと球がる”んです。その後、打球の音だけが聞こえる。ボールはネットを越えたあたりから突然現れる。この1年の僕のプレーを見てもらってもいい。まったく逆をつかれて驚いていたり、ラケットの角に当たって返球してる場面が本当に多いんです」
LED電光掲示板(スポンサー表示)と球が重なると球が見えない(消える)と仰っています。そしてネットを超えて突然現れる・・・と。
トップクラスの男子選手では、球速180km出ると言われています。その中で0.1秒でも反応が遅れるということは、とてつもないハンデなのではないでしょうか。
卓球のようなスピードと条件反射、判断力が問われるスポーツでは、0.1秒の遅れは 致命的と言わざるを得ません。
水谷隼選手の目の病気の兆候はいつから?
最初に左目の視力が低下した時から現在までの「目の症状」です。
・2013年に左目の視力が1.5→0.3に落ちた ・レーシック手術により左目の視力を戻す ・2016年リオ五輪で日本人初の銅メダル ・2017年世界ランキング4位の大活躍 ・2018年右目の視力が落ち、球が見えにくくなる ・レーシック手術をして視力は回復したが球が見えにくいまま ・米の専門医いわく、レーシックの後遺症ではない ・試合では本来の力の3割しか出せない。 ・サングラスをかけると本来の力の5割まで引き出せる ・ハンデを背負いながらも全日本選手権V10、Tリーグ優勝 |
6年前の左目の視力低下から症状が始まりました。次に右目も視力低下と共に球が見えなくなります。レーシック手術するものの、球が見えないままです。
しかし、その状態でも全日本選手権10連覇という偉業を成し遂げています。本来の3~5割しか実力を出せていないのに物凄い才能ですね。
原因はレーシック後遺症なのか?
この水谷隼選手の症状に酷似しているレーシック後遺症の1つが、ハロ・グレア現象というのがあります。
【ハロ】
日本語で「光輪症」と訳される後遺症です。光を見ると、光の周りに輪のような光が見えます。光の種類によっては、光自体が丸くぼやけて見える場合もあります。いずれにせよ本来の光より大きいので、眩しく感じます。
【グレア】
日本語で「光輝症」などと訳されます。光が本来よりもぎらぎらと強く、眩しく見える後遺症です。「にじんで見える」と言う人もいます。
この影響ではないか?と巷では噂されているようですが、本当にそうなのでしょうか。もう一度、時系列で順序をおさらいしましょう。
左目の視力低下
↓↓
レーシック手術(視力回復)
↓↓
球が見えない&右目の視力低下
↓↓
レーシック手術(視力回復)
↓↓
球が見えない症状は改善されないまま
確かにレーシック手術をしていますが、次の症状として「球が見えない」が表れています。右目はレーシックする前の段階ですから、実は元々別の病気が進行しており、レーシックとは無関係だったのではないでしょうか。
だから右目のレーシック手術をしても改善されなかったのではないか?と私は考えています。アメリカの専門医でもレーシックによる影響ではないと診断されています。
水谷隼選手の目の病気で考えられる病名とは?
この夜間(薄暗い場所)の中で光が眩しいという症状は、最もポピュラーな目の病気となる病名は「白内障」です。
眼瞼痙攣や点状表層角膜症(角膜のキズ)、網膜色素変性症などが考えられます。現時点では水谷隼選手からハッキリと名言されていませんが、上記いずれかの可能性はあると私は考えています。
水谷隼選手が精密検査をしているかは不明ですが、下記レーシックのデメリットがあるように
正確な眼圧測定ができなくなる
レーシック術後には角膜が薄くなり変形するので、眼圧測定値が低めに出たり、時には眼圧の測定ができなくなることもあります。日本人は緑内障が多く、40歳以上のうち5%が緑内障に罹患しているという研究結果が出ています。高度近視の方では、緑内障のリスクがより高いのですが、この性質はレーシックを受けても変わりません。レーシックの術後には眼圧が正確に測定できないために、緑内障になっても見逃されてしまう可能性があります。
正確な白内障手術ができなくなる
将来、白内障の手術をされるときは、濁った水晶体の代わりに入れる眼内レンズによって屈折矯正をするのですが、レーシック術後には、この眼内レンズの度数を正確に計算できなくなります。白内障手術の際には、参考データとして、レーシック以前の目のデータと手術内容の記録が必要となります。
この影響で「正確な眼圧測定検査ができない」ことや「正確な白内障手術ができない」ことから、真の病気(病名)の発見や治療の遅れが出てしまわないか私は心配しています。
実は私の視覚障がいとなる病名は網膜色素変性症という病気でした。この病気は視力低下、視野狭窄、夜盲症がゆっくりと進行するため、初期段階では私生活に影響は出ません。
水谷隼選手も生活に支障はないと仰っており、私の初期症状のように自覚症状がないだけ・・・という可能性があるなぁと思いました。
目の病気を快復して完全復帰して欲しい!
本人のツイートより
アスリートの何が1番辛いかって負けた後は真実を語っても言い訳と捉えられてしまうこと。 結局それが嫌で事実とは違う意思の無い文章を言うだけになる…6年前に全日本で負けてレーシックしたけど誰にも言えずにここまできたのもそういうことだよね(;_;)
— 水谷隼 (@Mizutani__Jun) 2019年3月25日
まだまだ第1線で活躍して欲しいです。
しかしながら、この話を公開したことで、水谷隼選手の弱点がさらされました。世界を闘う大舞台ではあえて電光掲示板を逆手に取った戦法も出てくるかもしれません。
水谷隼選手1人だけのために排除するのは難しいと思いますが、不安要素を取り除き30%や50%と言わず本来の実力100%を解放して大活躍を心より望んでいます。
注)下記はイメージです。
最強ラケットでぶち抜けッ!
バタフライ(Butterfly) 卓球 ラケット 水谷隼・SUPER ZLC-ST シェークハンド ストレート 攻撃用 36604
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